電子辞書が主流だった辞書の世界は近年、英和辞典・和英辞典「weblio」のように単語の意味だけではなく文法的な解説も充実したアプリやウェブ辞書が増えてきました。しかし使える辞書の数が増えれば、今度はどれを選んだらいいのかがわからなくなります。今日は英文法を勉強するときに使いたい辞書について書きたいと思います。
英文法学習用の辞書の条件として、少なくとも以下の3点があります。
1.品詞の表記:特に名詞なら可算・不可算、動詞なら自動詞・他動詞の区別がしてあるか。
2.動詞の場合:どの文型や構文を取るか。
3.例文の質と数:ネイティブが書いた例文が、見出し語1単語につき2文以上あるか。
おススメしているのは、Longman Dictionary of Contemporary Englishと『ジーニアス英和大辞典』(大修館書店)の併用です。
Longmanは、英英辞書の中でも品詞の表記が非常に明確です。見出し語の意味はネイティブスピーカーが日常的に使う頻度順に並び、例文からも英語話者の自然な表現が学べます。そのため、英和辞書には載っていても、彼らが「あまり言わない、使わない」表現やフレーズは、Longmanには載っていないことがあります。
Longmanに足りない文型や構文が詳しく出ているのが『ジーニアス英和大辞典』です。日本で販売されている電子辞書にはほとんどと言っていいほど入っているので、既にお使いの方も多いと思います。文型が変われば同じ単語でも意味が変わりますので、こちらの辞書でしっかり文型もチェックしてください。
Longmanは出版社のサイト、<http://www.ldoceonline.com>で無料で使えます。『ジーニアス英和大辞典』は有料アプリがApple StoreとGoogle Playで購入できます。私は、日本から持ってきた愛用の電子辞書で両方を同時に使っています。:-) みなさんもこのふたつの辞書を使って、あらゆる文章を文法的に分析し、誤解なくすっきり意味が理解できるようにしてみてください。